評価制度で職員のモチベーションをアップさせる
事業特性や職員の働き方に合わせて、様々な新しい制度の導入を検討し、実行するケースが増えています。「評価制度」も、企業が取り組む制度のひとつとして多用されるようになっています。職員のモチベーションアップにつながる評価制度を取り入れ、労働環境や組織の活性化につなげましょう。
評価制度とは
就業する人材に対して評価を行う制度のことで、社員の労働に対する評価をして様々な方法で反映させることを目的としています。以前の評価制度は、比較して差別化する目的として、評価する人の主観や価値観が大きく介入したり、閉鎖的なルールや基準によって行われたりするものだという認識が強かったです。 現在では、会社の方向性に対する理解や浸透を目的として、社員の成長や能力の発揮を期待するものとして位置づけられています。差別的ではなく、明確なルール・基準・モラル・信頼関係のもとで公正に評価するものです。
基本的な評価制度の種類
1年・半年・四半期などの一定期間を対象とし、主に次の3つの仕組みによって行われます。
◆賃金制度:賞与や賃金など報酬の決定のため。
◆昇進昇格制度:役職への任用や昇進を決めるため。
◆評価制度:能力開発と改善を図るため。
どの仕組みでも、モチベーションをアップさせるためには公正且つオープンであること、本人に対してフィードバックがしっかり行われること、組織に適した評価内容と定義によって適正に運用されていることが重要となります。
注目されている多様な評価制度
様々な企業が実際に取り入れており、注目されている評価制度の種類をご紹介します。
目標管理(MBO)
目標を設定して、実行から結果の確認までを1サイクルとし、目標達成・個人の能力と意欲の開発・公平な処遇の実現を目指す。
コンピテンシー評価
行動特性と業務遂行能力を正確に評価することを目的として、人材ひとりひとりを対象にするもの。
多面評価
公平性と客観性のある評価の実現を目的として、上司・部下・同僚・他部門・取引先や顧客などあらゆる角度から評価するもの。